-
・銀さん
神を信じない異端の学生、と思われてるけど実は誰より神様に祈りを捧げて懺悔してる。
白い髪、青い目をして生まれたせいでお父さんが俺の子じゃない的なことを言って酷い仕打ちしてきた。お母さんは愛そうとしてくれたけど、銀さんが生まれてからお父さんが変わっちゃったこととか、その他周囲の目も厳しくて、銀さんのこと愛したいのに憎くなる自分も自覚していて葛藤して心のバランスを崩しちゃう。
生まれてきたこと、それ自体が罪だと十字架を背負い、誰よりも神の道を進もうとするところで高杉と出会うよ。
死んだ魚の目じゃなく、なんかもう生気がない。抜け殻的ななにか。
・高杉
表向きは熱心な学生。だけどその実態は快楽主義者でただのビッチ。神が救いの手なんて差し伸べてくれないことを知っている。見せかけだけの信仰心。心にもないことも平気で口にできるよ。
家が厳格で厳しくてぎっちぎちに縛られた生活を強いられてたんじゃないかな。その反動でパーンしちゃった的ななにか。あと幼少期にきっとれいーぽされてる。
つまんない銀さんをいじることに楽しみを見出してる。
とか、そんな感じで。
-
・甘党ゆえに虫歯の多い金時。恋人は歌舞伎町の歯科医師高杉。実は同棲中。
・二人とも夜のお仕事。だから生活パターンもほとんど一緒。
・金時は高杉の仕事場に客として行くことはあるけど、高杉は来ない。
・仕事終わる頃に一緒に酸素カプセルの店に行ったり、バッティングセンターに行ったり。
・で、一緒に家に帰ってきて寝てまた起きて生活してっていう。
…昔考えたはずなんだけどなぁ、歯科医高杉。見当たらないところを見ると、残さないで消しちゃったかな。
-
・万事屋にいる高杉。隻腕。基本的に日永部屋にいてなにもしない。別に拘束されているわけでもないけど、逃げる気もなく窓の外を眺めたりしている。
・食事とか運ぶ銀さん。神楽たちはあまり部屋に近づけないようにしている。深くかかわろうとしないけど、銀さんと高杉が気になる子供たち。でも何も言わない。
・高杉がご飯はあまり食べない。ぐだぐだと小言並べてみたり、包帯を変えてやったりする。高杉から特に抵抗もない。反応もない。
・でもある日反応があったり。怒りも悲しみもなく、微笑さえ浮かべて、自分たちがしてきたことはなんだったんだろうなぁっていう。攘夷戦争でなくなった仲間も、松陽も、なんだったんだろう。
・答えられない銀さん。別に返事を期待してなかった高杉。だから結局会話と言うものが成り立たない。
・なんだったんだろうなんて、そんなの銀さんだって知りたい。
・よみがえる村塾時代の記憶。あのときはこんなことになるなんて、誰も想像していなかったはずなのに。どうして。
・答えなんて見つかるはずもなく、ただただ沈黙が部屋に満ちた。