医学博士ジョン・H・ワトスンは天涯孤独の身である。物価の高いロンドンでルームメイトを探し、ふとしたきっかけでシャーロック・ホームズという人物と下宿をシェアすることになる。
ところがこのホームズ、相当な変人だった。あまりにもうぬぼれが強いホームズに、はじめのうちワトスンは反発する。しかし、ある事件をきっかけに二人の中は急速に近づく。ワトスンはホームズのすぐれた頭脳を崇拝し、ホームズはホームズで、口ではごくごく平凡なワトスンをバカにしたりからかったりしつつも、信頼している様子。そして二人はいつまでも仲良く暮らしましたとさ。
えーと。
なんか……どこかの男性向け漫画にあるよね……平凡な少年のもとにやってきた天才美少女が……という。
例えば――
ある実験をした際に、ワトスンに助けられたホームズがお礼を言い、巻き込んで悪かったと謝るシーンがある(デレ)。しおらしいホームズにワトスンは感激し、ホームズを助けられるのが自分にとって最大の喜びであり特権だと言うが、ホームズはすぐに皮肉な態度に戻ってしまう(ツン)。
うむ。
また、ホームズと二人で犯人を罠にはめたとき、犯人のピストルでワトスンが撃たれる。ホームズは犯人を頭をピストルの台で強く殴り、ワトスンを抱きかかえて真剣な顔で無事かと問う。ワトスンは感激する。かすり傷とわかって安堵するホームズ。そして犯人に向かって、もしワトスンを殺していたら同じ目にあわせてやると言い放つ。
うむ。うむ。
しかし、ロバート・ダウニーとジュード・ロウの映画ではそれが逆転している。ワトスンがツンなのだ。
うーむ。