なぜ日本には連続増配企業が少ないのでしょう。記事では3つの原因を挙げています。
1つは業種の問題。日本が強い産業は自動車、機械、電機など景気変動に業績が大きく左右されるビジネスであることが挙げられています。同感です。自動車は必需品のように思えて実際にはレジャー・嗜好品の要素が強いです。実際、サブプライム・リーマンショック後は「需要蒸発」とも言える状況になり、トヨタやホンダを始めとして自動車各社の業績が急変しました。
2つ目はグローバル消費財メーカーが存在しないことです。これも同感です。例えば、日本が誇る優良企業である花王は国内ではP&Gと五分以上に渡り合っています。が、世界への進出は遅れています。花王はP&Gの攻勢に対して国内の局地戦に終始してグローバル展開が遅れました。しかし、徐々に台頭していきている楽しみな日本企業もいます。例えばアジアでビジネスを広げているユニ・チャーム。アジア各地でP&Gと競っています。他にはJT。タバコが消費財かという話はありますが、JTは巧みにM&Aも利用して成長している印象です。他にもインドネシアで人気を博すマンダムや、徐々に現地に浸透しているヤクルトなども存在します。米国企業と比べると迫力不足ではありますが、ぜひがんばって欲しいものです。
日本に連続増配が少ない理由の最後は、株主還元への意識の低さです
あつまろのこだわり資産運用 : アメリカにあり、日本にない連続増配企業 http://atsumaro.doorblog.jp/archives/51773327.html