藤野氏によると、ひふみ投信の運用手法はGARPに近い。GARP(グロース・アット・リーズナブル・プライス)は、企業の成長性に比べ株価が割安な銘柄に投資する戦略で、結果的に中小型株が多くなりやすいという。営業増益率が10%から20%の銘柄を組み入れ候補の中心に据え、割安に見えるが、株価が値上がりしない状況を指す「バリュートラップ」を避ける工夫も施す。
わなに陥らないよう、株価のカタリスト(触媒)が出た直後ぐらいの会社に投資、「四半期業績の増益率が高まっているとか、株価が上昇トレンドに変化しつつあるところを捉える」としている。
藤野氏は中小型株市場について、リーマン・ショック後の3年間で参加者が減り、結果として「マーケットの調査の段階で非効率が起きやすくなった」と見ている。また、アルゴリズムなど世界的に取引のシステム化が進み、業績情報を瞬時に吸い上げアービトラージ(裁定取引)的な動きをする機関投資家が増え、「決算情報があったときのミスプライスを取りに行く動きが活発化している」とも言う。
こうした現象は、個別の企業調査に基づくボトムアップ運用を行うファンドには有利で、業績上方修正の可能性が高い会社を事前に発掘すれば、実際の上方修正時の株価上昇がかなり正確に起き、「自分達にとってはラッキー」と同氏は話している。
「最優秀ファンド」運用の藤野氏:中小型こそ収益源 - Bloomberg http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M6KT7J0UQVI901.html