■日経先物が12800円を突破しました。ということは、日本の株式市場の性質が激変したと考えた方が良いと思います。そして、次の大きな抵抗ラインは14300円となりますし、今回の政府・日銀の姿勢は「株式市場を下げさせない」という強い意思を明確に示したものと言えます。
今回は15営業日の横ばい調整のあと、2日間の値幅調整で、下落率は約6%で調整終了となりました。12800円を簡単に抜けたことで、森田の調査不足でした。 と同時に、これからの投資戦略は1984年から1987年の時の投資戦略に変えなければならないと言うこともはっきりとしてきました。
■1984年から1987年の相場はどんな相場だったのか
図をクリックするとチャートの拡大図が表示されます
調整は全部で9回ありましたので、年平均2回となります。ただし、ケンミレでは日経平均の調整は最低でも10%以上と言ってきましたが、これはバブル崩壊後の日経平均の習性であり、バブル崩壊前になりますと、大きな調整は4回(13%・17%・14%・23%)で、残りの5回は5%から6%前後の調整でした。また、この間に日経平均とは違う動きをしているインデックスがあったと思われますので、アベノミクス対応の投資戦略は次の通りになります。
(1)年平均1回の大きな調整で転換点株式投資と転換点先物投資を行う
(2)5~6%という小さな調整で転換点先物投資を行う
(3)上記の9回以外のタイミングで割安株投資を行う。この場合、1つは割安市場を探して、割安市場の中の割安株を探して投資するという方法で、もう1つは割安な個別銘柄を探して投資するという方法です。
いずれにしましても、20年以上続いた日本の株式市場向けの投資手法を「バブル崩壊前、特に1988年と1989年の裁定取引による上昇」を除いた1984年から1987年の株式市場の動きに合わせた投資手法を取るべきではないかと思います。
★今後の投資戦略
日経平均は6%ちょっとの調整と1カ月間の日柄調整で調整を終了しました。日中取引では12800円を突破していませんでしたので、12800円を壁にしてもう一度下がるのではないかと思っていましたが、ナイト取引で日経225先物が簡単に12800円を突破したことによって、新しい相場入りした可能性が高いと思われます。
では、11800円から12900円まで短期で1100円も上昇しているタイミングですから「今のタイミングで買うのか」と言いますと、今は買うべきではないと言えます。もしこのようなタイミングで買い続けますと「どこかで儲けを失うだけでなく、自分の財産まで失う」ことになりますので、割安株投資の基本中の基本である「下がった時に買う」という投資戦術は厳守した方が良いと思います。
■この「下がった時に買う」とはどういう意味か
(1) 文字通り、日経平均が下がった時(5%前後がベスト)に買う方法
(2) 日経平均ではなく業種別インデックスやケンミレインデックス、テーマ別インデックスが下がった時に買う方法です
(3) 最後は株式市場の動きを無視して、個別銘柄が大きく下がっている時に買うという方法ですが、この方法は株式市場全体の方向性が変わった時には「迷わず売る」という決断ができる人限定の投資手法であり、オーソドックスな割安株投資としては「(1)がベスト」で「(2)がベター」ということになります。