・万事屋にいる高杉。隻腕。基本的に日永部屋にいてなにもしない。別に拘束されているわけでもないけど、逃げる気もなく窓の外を眺めたりしている。
・食事とか運ぶ銀さん。神楽たちはあまり部屋に近づけないようにしている。深くかかわろうとしないけど、銀さんと高杉が気になる子供たち。でも何も言わない。
・高杉がご飯はあまり食べない。ぐだぐだと小言並べてみたり、包帯を変えてやったりする。高杉から特に抵抗もない。反応もない。
・でもある日反応があったり。怒りも悲しみもなく、微笑さえ浮かべて、自分たちがしてきたことはなんだったんだろうなぁっていう。攘夷戦争でなくなった仲間も、松陽も、なんだったんだろう。
・答えられない銀さん。別に返事を期待してなかった高杉。だから結局会話と言うものが成り立たない。
・なんだったんだろうなんて、そんなの銀さんだって知りたい。
・よみがえる村塾時代の記憶。あのときはこんなことになるなんて、誰も想像していなかったはずなのに。どうして。
・答えなんて見つかるはずもなく、ただただ沈黙が部屋に満ちた。