未来日記の原作はちょっとWikiを読んだとかその程度で,アニメも一応一通りみただけなんですが,個人的に「まあまあ」という評価を持っていたんですが,ドラマ版はそれのさらに「まあまあ」な評価でしたが,最近少しよくなったかなーと思い始めました.ドラマ版の世界で神様とかそうゆうのは実際にいなくて,すべて仮想世界の出来事であるというのは,思いの外活かしやすい設定なのかもしれないと,感じています.
原作で起こるゲーム(という名のsurvival game)はデウスの後継を選ぶものなんですが,やっぱり人間としては神様に打ち勝つ方がずっと楽しいとわたしは思っています.なので,一歩踏み間違えれば,世界が終わる原作ではその展開は非常に限定的な形になり,ちゃんと後を継ぐ方が無難なんですが,仮想空間の出来事なら割と神様殺して無秩序になってもどうとでもなるのはとても魅力的です.それから,「仮想空間で救われてもそれは仮想空間でのことで現実ではなにもできないだろ?」みたいなことを言われても仮想空間でがんばった分現実世界でもうまくやれるような展開を期待できるのはとてもワクワクします.
ただ,いくつか「解せぬ」というところもあって,やっぱり「未来日記の特性」というのが全く活かされていないのと,主人公の未来日記弱すぎるのはちょっと受け付けません.後者は,デウスがなぜ記憶を主人公の記憶を消さなかったのか?という疑問の答え次第では覆るのですが(場合によっては未来日記なしで主人公最強か主人公が最強の未来日記),前者は原作のよさをぶっ潰した感じで無念です.未来日記の特性の比重が原作で低かった場合,あれほど続きません.
それから,物語の根幹に関わるループ設定なんですが,これももう少し活かすことができたかもしれないとifを考えてしまいます.アリガチではあるんですが,前回のループの記憶を使うともっと語りやすいですし,展開も垂れません.「デウスが誰なのか?」という命題についてももっとヒントを散りばめられるかもしれないです.
そして,もう一つ苦言を呈すなら,衣装というか全員の服が全体的にダサいです.イケメンの本郷奏多くんは,その割を全くくっていないんですが,てんぱーな主人公とか,ダサいコートのケージさんとか,どうしてこうなった,としか言えないです.夢をください.