それほど他人事でもないと思いたいんですけど,まあ他人事なので原子力関係の本を流行に乗って読んでいるんですが,それについて最近ちょっと不満があります.読む側が流行に乗っているのなら当然,書く側も流行に乗っているわけで,けっこうな駄作も量産されているわけです.で,今後出てくる調査結果次第ではゴミになったり,既にゴミになっている本は既にいっぱいあるので,福島第一原発事故があったから書きだしたような本は読む気が起きません.
それで,そうゆう本をうまくフィルターするような選定基準が必要なんですが,とりあえず考えてみたものが,「ねーよ」なものでした.「原子力への関心が今まで薄かったから需要がなかったから出版できなかったけど,事故による不幸中の幸いで出版できる見通しが付いたような本」なんていうものです.普通ないです.
Amazonで調べたんですけど,そんなのはパッと見で見つかりませんでした.図書館でもあたってみたんですが,ビジネスマンとか隠居しているおじさんとかが好みそうな本ばっかりで,期待できません.
それから,宇宙関係の番組で原子力電池について知っていたんですけど,事故を機にそれについての本が出版されていないか確認したんですけど,ありません.原子力電池というのはプルトニウムが核崩壊する時に生じる熱を電気に変換する代物らしいんです.無人探査機に搭載して何年も使える寿命の長い電池はそれはそれで魅力的だと思うのですが,どうも世の中ではそうでもないようでして,残念に思います.プルトニウム自体そう簡単に手に入りませんし,扱いが難しいらしいので,そうゆう知識を手にしてもあんまり役に立たない気もします.