8時頃ぼんやり起床。
昨日に引き続き若干の曇り空。でも半分は青空。
一時間くらいはなんとなくだらだらする。
相変わらず水圧の強いシャワーを浴びる。
ここで初めて日本から持ってきた石鹸をつかってみる。泡立ちの良さに驚く。すごい・・・!
シャンプー買うのもめんどいし、髪も短くしたのでホテルの石鹸でがしがし洗っていたのですが、
驚くほどのぱさつき。スタイリング剤がいらないほどのきしみ。
それが牛乳石鹸で洗ったとたんに解消されました。そこそこにサラサラ。わーい。
ドライヤーもないので自然乾燥。なんか生きてるって感じするなー。
シャワーを浴びながらうっすらと気づく。寝違えている。首の左側が痛い。
左側を向いたり、水を飲もうと少し上を向くだけでも痛い。
しかし今日はやりたいことがたくさんある。でかけないわけにはいかない。
日本から持ってきている「ぎっくり腰のときに使う塗り薬」を塗布。バンテリンの数十倍の効果があるものです。
とりあえずいつものように広場へむかう。タクシーの運ちゃんによって少しずつルートが違うのが面白い。
広場のネットカフェで数枚のプリントアウトをする。
そのあとは行ってみたかった場所、サンフランシスコ教会へ。内部に人骨でできた蜀台があるらしい。
クスコで割と土地勘を得てきてすぐに辿り着く。が、寝違えた首が痛く思うように歩けない。疲れたので目の前の広場で休憩。
教会の前では何かのパレードのようなものが行われておりブラスバンドとダンスを踊る女性、紙吹雪をまき散らす子供、金のお神輿のようなものを持った隊列が教会からどこかへゆっくりと移動していく。結婚式かなにかなのだろうか。
酸素不足から回復し教会の前へ。開いてない。閉まっている。何故かはわからないが、中に入れそうにはない。
ああ・・・というガッカリ感とともに教会の階段に座り込む。首も痛いし、疲れたし、しばらくぼんやりすることにする。
アルマス広場と違いこの広場にはそんなに人がおらずゆったりとした時間が流れている。
野良犬もひともなんとない感じで歩いて行く。
一匹の大きな白い犬が通りの方から広場の方に走っていき、広場の芝生の上で急に腹を見せ始めた。
そこには誰もいない。よほど撫でてほしいのか、相当ごろごろしている。かなり勢いのある腹見せだ。
そこで気づいた。あ、背中がかゆいんだ。
ひとしきり芝生で背中をかいた犬は颯爽と元来た方向へ走り去って行った。
教会の前をペルー人の少年が足早に通り過ぎる。さっと十字を切りながら。ああ、神様を信じているんだなあと思う。
ふと、写真を撮ってもらいたいと思う。実は旅先で「ハトのポーズ」というヨガのひとつのポーズをして写真を撮ることが趣味なのだ。
しかしハトのポーズはいきなり公衆の面前で行うには少し気恥ずかしいポーズであり、今まで何回も見知らぬひとに笑われている。
恥ずかしいが、このポーズを行うには腰から足の付け根の関節にかけての柔軟性が必要で、誰でもできるポーズではない。
それに綺麗にきまると結構かっこいい。なので行く先々で撮りためている。
今までの旅行は誰かと一緒に行くか、もしくは行った先に友人が居たため簡単に撮ってもらえた。
しかし今回は誰かに頼まなければいけない。あまりにハードルが高い。
誰かに頼まなければ・・・と思いながらもいたずらに時間は過ぎていく。前述した通りひとがあまりいない。通っても足早。
そう思っていたら近くにペルー人のおばちゃんが座った。おばちゃんは世界で一番きさくに話しかけられる存在だ。
「プエデウステートマールフォト?」(写真を撮ってもらえないでしょうか?)
いいよいいよ!と快諾してくれるおばちゃん。教会入り口の十字架をバックに写真を撮ってもらう。
あんたからだ柔らかいわねーなどと言われる。これでコミュニケーションが図れるのもハトのポーズのいいところのひとつ。ということにする。
教会をあとにし歩く。もうひとつ行ってみたい場所があった。市場である。
中央市場といって地球の歩き方曰く針一本から牛の頭ひとつまで何でもそろう、とのこと。
場所は把握していたのでそちらへ歩いて行く。市場の前の教会でお祭りのようなことをやっている。
もしかして今日はお祭りなのだろうか?
市場の中へ足を踏み入れる。地元の人が買い物をするような場所なのですこし緊張。
本当になんでも売っている。最初は服エリア、すぐにフルーツエリアになる。左右にフルーツやフルーツジュースを売る店が並んでいる。
まっすぐ進むと肉エリア。豚一頭まるまるがちらちら視界に見える。
つぎが香辛料エリア。そして野菜、臓物+肉エリア。市場なので物がそのままそこに置いてある。
見た目はまだ耐えられるが、「さっき捌きました☆」みたいな新鮮な臓物の香りで満ちておりおえおえしながら歩く。
奥の方は食堂街になっており、街中のレストランよりはるかに安くご飯が食べられる。
決して衛生的とはいえないが気にならなければどうということはない感じ。
一番気になったのは、市場の近くの道端でインディヘナの女性がバケツに入った飲み物を売っていたこと。
ただの飲み物ならそう気にはならないが、バケツのなかには直径10センチ、体長2メートルはあるであろう蛇がとぐろを巻いてはいっていた。
他の観光客もwow・・・などの声を漏らし覗いていく。
誰も買わない。あれはなんだったのだろうか。飲んでみればよかった。
おなかがすいたので市場を後にし昼食をとりに。
とてつもなく、麺類が食べたかった。
毎日食べたい物がはっきりするのは、自分の長所だと思う。
適当にその辺のレストランへ。
かなりお腹が空いていたためトマトソースパスタとソパミヌータスというスープも頼む。
数分で作れるスープという意味だそう。
近くの席に日本人の男の子が二人座ってテレビでサッカーを見ていた。
やっぱりみんなワールドカップ見てるんだな。
まずソパミヌータスがくる。おいしい。
しかし、やはり量が多い。カレー皿位のスープ皿に表面張力。
そして気づく。極細のパスタが半人前くらい入っている。
味付けはシンプルでパセリと塩コショウ、チキンブイヨンかなにか。
具は玉ねぎ人参パプリカのみじん切り、牛ミンチ。日本に帰っても作りたいと思うくらい気にいった。
そしてメインであるトマトソースパスタ。山盛り。日本なら二人半分くらい。
ひいひい言いながら半分くらいは食べる。こっちに来てから胃袋ちぢんでる感じなので、精一杯。
お腹を満たし歩き出す。次はサントドミンゴ教会、コリカンチャの中へ行こうと思う。
あれだけ横の広場には行っておきながら内部にははいったことがなかった。
10ソルを払って見学する。インカ時代から残る石組みは本当に精巧で美しいという言葉を使って問題ないと思う。
スペインからの征服者がもともとあった太陽の神殿をぶっ壊して建てたというこの教会。
土台の石組みだけは残し上に教会をつくるも、地震があった際にすべて崩れ、残ったのはインカの石組みだけだったとのこと。
中には宗教画などが飾られている。
広場を見下ろせる場所があったので写真などを撮りに。
コリカンチャから広場にかけては段々になっており、そこは美しく整備された庭で、なんとなくラピュタを思わせる。
石の階段にこしかけて広場を見下ろす。山の方の住宅までよく見渡せる。
この広場は遠くインカの時代から人々の憩いの場だったのかな。
コリカンチャにいる間色々なことを考え、今後に繋がるようなアイデアもみつけられた。
やはりこの土地にはなんらかのエネルギーがあるなーと思う。
しかし私は何もお返しできない。それが悔しくなってきた。
またきちんと体調が万全な時に、訪れることができますようにと思う。
たぶん、生きていれば来れるだろう。
歩いて猫のいるおみやげ市場へ。
今日もいた。そして名前はグランデはなくジュ・・・なんとかであることがわかった。
グランデだと思っていたので本名を言われても覚えることができませんでした・・・。
次にわたしがクスコに来る時にグランデはいるだろうか。
ペルーにきて一番悲しかったのは、いまのところグランデとの別れ。
次は民芸品市場。数品のおみやげを購入。
このひとたち場所代払えてるのかしらとおもうなど。