だだもれ107
http://www.j-tokkyo.com/2011/02/15/33476.html
からの着想。
新海誠のアニメで、「旧来的な新聞の掲載写真部分が映像になっている」というような描写があった。このデジタルしおりといい、20世紀以前メディアである本や新聞が未来永劫この形であるというような考え方は、SF創作の未来予想としてはちょっと問題がある思うが、それを踏まえたたうえでこういうガジェットを登場させてみるというのは面白い。もちろん原始時代に新聞や本はなかったので、これらのアナログデバイスメディアが「(電子メディアと違って)人間にぴったり適合する
」というような考え方は幻想に過ぎないが、「そういう考え方を持つ古臭い人間と、それに迎合する商売」というような描写はできる。
それを批判的に、あるいはある種の共感をもって見つめる創作者と鑑賞者の共犯関係というか。