だだもれ116
悪の自覚。「相手が主人公である」という強迫観念にかられ、ついには(勇者の出現とはまるで関係ないところで)破滅する魔王。
それにしても、敵役はもっと臆病であるべきかと思う。自信過剰が身を滅ぼす。SPを見て思う。相手が主人公であって、自分たちはそれに倒される運命にあるということを自覚しないと脚本家の意図に反して勝利をつかむことは難しいのではないか。
それはそれとして、人生かけて戦闘訓練している人に、普通の人が戦いを挑むのは無謀。ダイ・ハードのマクレーン刑事だって、刑事とはいえわりと普通の人。自分の得意分野に引きずり込めないのであれば逃げるべき。それから、もし僕が麻田総理だったら、自分が人生をねじ曲げた井上と尾形が気の毒すぎて生きていくのがつらいと感じるところだが、どうなのかなあ、あの人。あんなものかなあ。