未来の並行世界の各々に自分を送り込み、その「行動」が成功した未来のみを現実として決定できる能力があるキャラクターがいたとしたら。
まず、あらゆる「行動」により並行世界が発生すると仮定する。そこで戦闘イベントが発生したとき、選択できる「行動」には限度がある。で、選択できるコマンドを200と仮定する。そのうち、彼は100のコマンドを選択できる(200選べると無謬なので、できるかぎり少ないほうがいい)。その100の選択肢のうち、99失敗して死んでも、1成功すればそこから現実をこじ開け、すべての未来を規定することができる、というような。そしてもちろん100失敗すれば死ぬ。要するにゲームの残機消費みたいなものか(下手なゲーマーはただ闇雲にプレイする。優れたゲーマーは最初の失敗を繰り返さない)。
ゲームと決定的に違うところは、「失敗を経験して、それを参考に『行動』を修正する」ということができない点。あらかじめどういう行動を取るか、その100パターンを決めなくてはならない。
これ文章ではいまいちわかりづらいなあ。映像化できればかなりインパクトがあるんだけど。100分割された画面で、キャラクターがfailureすると画面がブラックアウト。どんどん画面が暗くなっていく。しかしひとたびどこかで勝利すると、それにあわせて画面が反転し、「成功」したパターンに吸収されていく……