『バンテージ・ポイント』を見て。
人間は複数視点をいちどきに認識することはできない。それゆえにあの演出なわけだが、もし人間が進化・機械化(奇怪化?)して複数状況を同時認識できるようになったとしたら。そのとき『バンテージ・ポイント』はまったく新しい形でリメイクされるかもしれない。同時進行一時間のドラマ、みたいな。べつにこれじゃなくてもいいですね。
あと、シークレットサービスが無能すぎて大統領に命がいくつあっても足りないということを書いたが、じゃあ逆に、大統領に命がいくつもあればいいんじゃないかなーなどということをふと。殺されても平気な顔で復活すんの。で、テロリストが返り討ちにあう。ただのホラーか。
なんにせよ、ほぼデニス・クエイドひとりが大活躍だったわけだが、シークレットサービスの人は個々が優れて適切な状況判断を下せるだけの能力を持っているはずで、あんなにあっさりやられてしまうのはなー。これは要するに僕が「主人公だけ大活躍であとは無能」というのが好みにあわんってことだろうが。
アイディアだだもれというより『バンテージ・ポイント』の感想になってしまった。