時間を物質として扱えないだろうか。
……少し言葉足らずだ。つまり、人間が認識できるものとして。
人間が持っていない感覚があって、それがあると時間というものをより具体的に把握できるようになる――という可能性はある。人間がなにか新たな感覚器官を獲得し、それによって認識できるようになった対象に干渉できる能力を開発できれば、時間を秩序だてたものとして扱うこともできるのではないかと。
空間⇔時間
物質⇔概念
概念の物質化? いや「時間」は人間の感覚器官が感知できないだけで、確かに存在している。ここでいう概念はもっと別の、本当に抽象的なもので。
これは、気楽に考えるにはちょっと手に余る……