中途半端に語っているのでそのうちもうちょっとじっくり描きたい、と思いつつ。
**[wikipedia:十五少年漂流記]
幼稚園のとき「そろそろ漫画だけじゃなく活字も読め」と父が買ってきたリトールド版。大きくなってから創元文庫版を買って読んだらすごく階級意識が鼻につくんですけど(どうしてウルトラレフトな父がこれを買ってきたのやら)、やはり面白いですね。正直いって『蝿の王』はちょっと。
**[wikipedia:シャーロック・ホームズ]シリーズ
これは『十五少年漂流記』のあと、母が買ってきたリトールド版。母方は祖父母の代からホームズ好きで、僕もまんまと引っかかってしまいました。代表的なバージョンは全て読み、『シャーロック・ホームズ事典』を座右に、「ホームズ」と題名にあれば「バトルホームズ」とか「デジタルホームズ」とかでも買うという程度にはホームズ好きです。最近はもっぱら正典読みですけど。
他に、親から半強制されてそれでも「まあ面白かったかな」と言えるのは、五味川純平『人間の條件』と高橋和巳『邪宗門』。あと宮沢賢治。
個人的にはアダム・ダルグリッシュものが好きなので、やはり我ながらひねくれたなあと思う。
SFとラノベは別稿で。
なんか漫画がつまらんとかなんとか騒いでますね。別に読まなくても死ぬわけじゃないし、どうでもいいとは思いますけど。
**[wikipedia:ドラえもん]
基本中の基本ですね。SF的なものの初めての1冊としても。僕は、ドラえもんは未来政府が派遣してきたエージェントだと思います。アニメの二代目声優ですか? 1ヵ月で慣れました(もちろんあくまでも初代声優がオリジナルだと思っていますけど)。小学校の時に、一度卒業宣言して(それであとあと家族によくからかわれます)、再入学しましたが何か。
**[wikipedia:忍者武芸帳]
こんなものを幼稚園のころから読んでいたという時点でちょっと何かはじまってる感じがしますよ。ことごとく死ぬ若い娘さんたちに人生の無情を感じました。もちろん白土三平は父の趣味です。母の趣味である[wikipedia:ブッダ (漫画) ]はイマイチ興味が引かれませんでした。やっぱり絵かな。手塚治虫「サボテンくん」、杉浦茂「弾丸トミー」、白土三平「狼少年キム」という、いまいちチョイスがわからない西部劇漫画アンソロジーがあるのですが、キムばっかり読んでました。
**[wikipedia:バイトくん]
正確には『バイトくん2』以降ですね。オリジナルは読んだことはありません。「大学生って、ちょっと嫌だなあ、あんまりなりたくないなあ」などと思いました。いやまあ就学前児童の考えることですから。『バイトくん』も父の趣味ですが、いしいひさいちよりもうちょっと洗練された空気を、母が持っていた永島慎二の短編集(漫画のおべんとうばこ)から感じました。これら1970年代の青春みたいな雰囲気に、なぜか僕も郷愁を感じてしまいます。
**[wikipedia:カムイ伝]
カムイ伝はだんだん絵が恐くなってくるので、幼稚園児にはちょっと無理。小学校に上がってしばらくしてから、ようやっと第一部を読み終えました。やっぱり赤目ですねえ。でも横目も好きです。錦丹波もいいなあ。そういうわけで、正直いって第二部はちょっと……と思わないではないですよ。漫画としては面白いんですけど。ああ、第三部……。
**[wikipedia:ブラック・ジャック]&[wikipedia:ギャラリーフェイク]
これらはもちろん対の作品というわけではありませんが、どちらも好きです。僕は美大志望でしたし、『ギャラリーフェイク』の方が腑に落ちる感じでした。『ブラック・ジャック』はどうしてもピノコが好きになれないので、そこが引っかかるんですよねー、とか言いつつシャーロック・ホームズと赤毛のアンの抱合せ漫画を描いているのが僕。
**[wikipedia:トライガン]
自分はもう大人だ! とか思い込んでいた一時期、ほとんど漫画を読まなくなっていったのですが、そんな僕を漫画に引きずり戻したのがこれ。たまたま見たアニメから引きずり込まれました。というわけで、ちょっと不幸な(というか痛い)一件もありましたけど、僕にとってはとても重要な作品です。ええ。トライガンには相当ぶっ込んだ((作者がスポーンに相当ぶっ込んだほどではないでしょうが。))ので、作者のフィギュアコレクションの1つか2つは僕のお金です。間違いありません。
**[wikipedia:バットマン:ダークナイト・リターンズ ]
アメコミ食わず嫌いだった僕がどうしてこれを買ったのかいまだに謎ですが、筋肉マンが筋肉ゼリフを言いつつ殴り合うだけの漫画ではとっくになくなっていたのですね。10代はアナーキーなバットマンしか眼中にありませんでしたが、年をとったせいか『ピース・オン・アース』ですっかりスーパーマン好きになってしまいました。
**[wikipedia:エビアンワンダー]
最初はコマ割りの仕方や話の流れの飛び方などがぜんぜん理解できませんでした。「いかん、僕も年とった」って感じ。どういうわけか、主人公にやたら感情移入しました。お恥ずかしい話ですが、夢中になって読んだので、「オチ」はぜんぜん予想できませんでしたよ(僕はだいたい斜に構えているのでどんな作品もだいたい想定内に収まります)。人に勧めるなら[wikipedia:鋼の錬金術師]や[wikipedia:ユーベルブラッド]かな、とは思いますが、個人的に強い印象に残っている作品です。
おまけ:
特に作品を限定しない場合、[wikipedia:谷川史子]、[wikipedia:大石まさる]、各氏が僕の趣味ですかね。