夢のみずうみ村」がほかのデイサービス施設と違うのは、「自己選択・自己決定」を原則とする点です。
毎朝、施設に到着した利用者は、その日やりたいことを約100種類のメニューから選びます。内容は「陶芸」「パン焼き」「温水プール」「筋トレ」「ルーレット」「麻雀」とさまざま。「何もしない」「ゴロ寝」もあります。その日の気分に合わせて3~4種類選び、夕方まで取り組んでもらいます。
昼食はバイキング方式です。テーブルに並んだおかずを自らの手でよそいます。利用者の多くは要介護1ないし2ですが、車椅子や半身に麻痺がある人も同じようにしてもらっています。サポートするのは簡単ですが、それでは本人が持つ能力を奪ってしまいます。大切なのは自主性です。
施設自体にも特徴があります。廊下にはわざと勾配をつけ、段差や階段もあえて多くしてあります。実社会で出くわす「バリアー」に対応してもらうためです。
お年寄りに“優しくない”デイサービス施設が大人気 〈週刊朝日〉-朝日新聞出版|dot.(ドット) http://dot.asahi.com/wa/2013090600013.html