◆原作で明示
└ 3000年ほど前に死んだファラオの魂。千年パズルに封印されていた。
└ パズルが完成した状態でないと姿を現すことができない。(DDD編)
※考察に必要な前提知識;古代エジプトの魂の概念について
古代エジプトの宗教観において人間は、肉体・心臓・名前・バー・カー・影の要素で構成されていると考えられていた。(ちなみに肉体以外は全て魂の構成要素)考察する人によってはアクが含まれたり心臓が含まれなかったりするが、今回は心臓・バー・カーについて簡単に説明。
バーとカーはどちらも魂と翻訳されることが多いが、エジプト独特の概念であるので意訳せずに「バー」「カー」とそのままの発音で表記することを推奨されている。("A Study of the Ba Concept In Ancient Egyptian Texts.", Louis V. Zabkar より)
<バー>
魂。人の人格や意思の部分。死後、肉体を抜け出してふらふらできる、幽霊のようなもの。
精霊と訳されることもあるが、遊戯王においてカーが魔物(カードの精霊)として扱われるため混同してややこしくなるので忘れていただきたい。
<カー>
生命力。魂の一部であるが、意思などはない。
肉体に宿って動くことは無く、生前死後変わらず食べ物を生命エネルギーに変換する役を担っている。このため、バーは夜の間カーの宿る肉体に戻りエネルギーを補充する必要があると考えられている。("古代エジプトうんちく図鑑", 芝崎 みゆき より)
<心臓>
人の意識が宿る部位と信じられた部分。
死後はこれとマアト女神の羽とを天秤にかけることで、生前に不正を行っていなかったかの審判を行った。不正者はアメミットに心臓を貪り食われ、二度と復活できず永遠に消え去ることになる。
◆考察
・闇遊戯は個としての意思を持っている
└ つまり闇遊戯は、ファラオの魂の中でも「バー」にあたる部分である
・バーのエネルギー源は?
└ カーがバーにエネルギーを供給するためには、飲食をしてエネルギーを得なければならない。したがって千年パズルは不適当。表遊戯が闇遊戯(バー)のエネルギー源(カー)を担当していると考えられる。
・千年パズルは?
└ バー(意識)が宿っていたこと、逆三角形の形、胸元に下げることなどから、心臓を表しているのではと考えられる。ファラオの肉体は3000年前のあれやこれやで失われているので、代理の心臓となった。(本当は心臓なくしたら消えちゃうけど、いろいろがんばった王様だし千年アイテムだし多少は、ね?)
∴ まとめ
・闇遊戯はファラオの魂のバーの部分
・闇遊戯はバー、表遊戯はカーの関係
・千年アイテムは心臓代理